至極の「ととのう」の旅
■ Prologue 「序章」
これは、僕が「ととのう」を超えた体験の話だ。
サウナの熱がゆっくりと体を包み込み、余計なものが少しずつこぼれ落ちていった。 瞑想が深まると、心の奥の扉が開き、意識はゆっくり沈んでいく。 そこは思考の届かない静けさの底だった。
熱と静けさ。
解放と沈黙。
その往復のなかで、境界線はほどけて曖昧になり、やがて体と心はひとつの存在になった。そのとき僕は知った。これは単なる「ととのう」ではない。食の滋味が変わり、音の響きが変わり、自然そのものと呼吸がひとつになっていく体験だった。世界が「いまここ」に収束し、僕はただ、その真ん中に座っていた。
サウナ:サウナ界を代表する Sea Sauna Shack が手がける新施設を舞台に。
DAY 1
■ Opening Episode
ヨーロッパ映画に出てくるような石の壁の小道を抜けると、丘の上に家が現れる。玄関へと続くアプローチは、まるで海外のリゾートのようだった。
ここは日本のはずなのに、
どこか別の国の午後に迷い込んだような気がした。
大きな吹き抜けのリビングには、
これから一緒に過ごす人たちが、少しずつ集まり始めている。
僕はそれを眺めながら、アガサ・クリスティの小説の序章みたいだと少し可笑しく思った。
やがて最初の瞑想がはじまる。
目を閉じると、遠くから波の音が届く。
その隙間にひとつの問いが浮かんで来る。
——なぜ、僕はここにいるのだろう。
それを探す旅はもう始まっていた。

Monterey House in Tateyama, Chiba

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Monterey House in Tateyama, Chiba

■ Episode2:秘密基地へ
玄関を出て、小道を抜けていくと、
数軒しかない小さな集落に行き当たる。
その一番奥に、古民家が時を忘れたようにひっそりと佇んでいた。
まだ誰にも知らせていないこの場所は、子どものころ夢見た秘密基地のようで、これからどんなふうに変わっていくのかを想像すると妙にワクワクした。
■ Episode3:サウナと深層森林瞑想
森の奥に建つ小さなサウナ小屋に入る。
熱を帯びた空気が体を包み込むと、
内側に抱えていたものが、音もなく溶けていく。
外に出れば、すぐそこに自然の水風呂。
その冷たさはむしろ温もりのように心を鎮める。
裏山に腰を下ろし、深い瞑想に入る。
木々にすっぽりと覆われ、鳥の声と風のざわめきに包まれながら、
意識は静けさの底へと沈んでいった。
その合間にちらりとのぞく海は、
まるで夢の余白に差し込む光のように、
心と体をやさしくひとつに結び合わせていった。
瞑想:スタジオマインドフロー代表 山縣亜己が導く、本格瞑想セッション。
■ Episode4:味覚の変化
ふいに差し出された小さな食べ物を口にする。
その味は、数時間前に知っていたものとはまるで違っていた。
細胞が、別の言葉を覚えたかのように。
身体は頭よりもずっと正直で、
何を求めているのかをちゃんと知っている。

■ Episode5:アーユルヴェーダ
秘密基地を後にし、丘の家に戻る。
待っていたのはアーユルヴェーダのマッサージだった。
額に垂れるオイルの一滴で、
僕の思考は、氷が解けるみたいに形を失っていく。
リビングのソファで誰かが眠り、
テラスからは海を見下ろす人がいる。
それぞれが、思い思いに沈黙の時間を持っていた。


代々木八幡のアーユルヴェーダサロン「Anitya」主宰Aicoさんチームによる施術。全員15分間のアーユルヴェディックヘッドセラピー。スリランカの伝統的な薬草オイルを体質別にチョイス。施術は頭頂のエネルギーポイントから始まります。ニュートラルな自分へ戻る=『ととのう』体験を。
オプション(限定5名) : シロダーラ 30min
▶脳のトリートメントとも呼ばれる、額にオイルを垂らし続ける伝統療法。神経の鎮静や眼精疲労緩和、深いリラクゼーションへと導きます。

■ Episode6:養生フードを体へ取り込む
夕方、ガゼボに灯りがともる。
発酵や野菜の料理がテーブルを彩り、
僕たちはそれを静かに味わった。
ここで語られるのは「何をしたか」ではなく、
「どう感じたか」だった。
心の襞のようなものを、
少しずつ手渡しあうように話す。
それが思いがけず心地よかった。

フード:養生フードクリエイター Calen So プロデュースによるただのサウナ飯ではない、瞑想とサウナに寄り添う「養生フード」。
■ Episode7:ナイトメディテーション
温かいお茶を飲み、
夜の瞑想に入る。
深く息を吐くたびに、
眠りと夢のあいだを行き来する。
僕はやがて、その境界線を気にしなくなった。

Monterey House in Tateyama, Chiba

DAY 2
■ Episode8:朝の自由
朝食はガゼボに並んでいた。
庭でも、リビングでも、海辺でも。
好きな場所で食べていいらしい。
僕はどこに座ろうかしばらく迷い、
結局、波の音のする方へ歩いていった。
■ Episode9:終わりのととのえ
午前九時。
海沿いの「Sea Sauna Shack」で、
最後のサウナに入る。
炎と潮風と木の匂いが混じり合い、
僕はしばらく、世界の輪郭を失った。

Sea Sauna Shack
■ Epilogue
やがて解散の時間が来る。丘を降りると、昨日と同じ景色が広がっていた。けれど、僕の中で何かは確かに変わっていた。身体が覚えた感覚は、当分のあいだ僕の中で生き続けるだろう。








Timeline
Day1
ウェルカムセッション
サウナ体験(秘密の新施設)
深層森林瞑想
養生サウナ味覚体験
アーユルヴェーダ・ヘッドマッサージ (Option / シロダーラ)
養生フードディナー
ナイトメディテーション
Day2
モーニング瞑想
本家 Sea Sauna Shack サウナセッション
クロージング
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Location
Address
Monterey House
千葉県館山市波左間1000−2
Contact
Schedule
Saturday
Sunday
13:00 pm –
– 12:00 pm

「瞑想」で心をひらく
「サウナ」で身体をひらく
これは ”ととのう”を超える世界
