慶應義塾大学医学部「健康医療ベンチャー大賞」の皆さまが、チームビルディングの一環としてマインドフルネス瞑想を体験されました!
- Aco Yamagata
- 3月25日
- 読了時間: 3分
更新日:6月6日

studio mindflowでは、白を基調とした見晴らしのよい空間で、「心の筋トレ」が気軽にできるメンタルコンディショニングのクラスをマインドフルネス瞑想を中心に提供しています。
今回は、慶應義塾大学医学部「健康医療ベンチャー大賞」チームの皆さまが、チームビルディングの一環としてお越しくださいました。
ご依頼の背景
チームリーダーの方からは、
チームとしての発言量が自然と増えること
メンバー同士に安心感が生まれ、オープンな場が育まれること
この2点を大切にされたいとのご希望をいただきました。また、セッション後には懇親のお食事会も予定されていたため、心と体をつなぐ『食べる瞑想(レーズンエクササイズ)』も取り入れました。
プログラムの構成と意図
今回のセッションは約1.5時間。
マインドフルネスの基本を理解しながら、実践を通して「今ここ」に意識を向け、自分自身とのつながりに気づくこと、そしてその気づきから自然に他者とのつながりにも開かれていくことを意識してプログラムを構成しました。
「Doing」から「Being」へ、自分とつながる時間
冒頭では、マインドフルネスの定義、効果、歴史、瞑想の種類について触れ、土台となる学びの時間をとりました。その上で、静かに座り呼吸に意識を向けるフォーマルな瞑想を体験。「することモード(Doing)」から「あることモード(Being)」へと静かにギアを切り替えるプロセスを通じて、自分の心とのつながり、気づきの感覚を育むことを大切にしました。
この最初の瞑想のあとには、私のクラスで常に大切にしている『インクワイアリー(問いかけと内省)』の時間を設け、参加者それぞれが感じたことや気づきを言葉にしていただきました。
食べる瞑想と、感覚との再会
「レーズンを使った食べる瞑想」を実施。五感をフルに使って、たった1粒のレーズンを約6〜7分かけてじっくり味わう体験です。
「石に見えた」「少し透き通っていた」「お香のような香りがした」「味が濃いことに驚いた」など、思いがけない気づきの声が多くあがりました。
でも本当に大切なのは、レーズンを通して“自分の感覚”に改めてつながったということ。「こんなふうに食べ物を感じたのは初めて」「自分の味覚が舌先か奥かで違う」といった感想からも、それが伝わってきた気がします。
思考が静かになる、という体験
セッションの最後には、チームへの感謝を伝えるワークと、あたたかい気持ちを広げる慈悲の瞑想をしました。 セッションの終わりに、ベトナムの禅僧ティク・ナット・ハンの言葉をご紹介しました。
「私たちが自分自身を大切にするなら、それはすべての人を助けることになる。もし私たちが苦しんでいるなら、誰の助けにもなれない。」
セッションを終えて、「自分のためにこんな風にゆっくり時間をとるのは、なかなかないので、良い体験だった」「体の感覚はまだよくわからないけれど、頭の中がスッキリしています」とおっしゃってる方がいらっしゃって、みなさんも頷いているようでした。
日々、高度な知的活動や判断が求められる皆さんにとって、“思考が静まる”という体験は、とても新鮮で価値あるひとときだったのではないでしょうか。ともすれば、命と向き合う事も必要な日常であるからこそ、この言葉が、セルフケアの大切さを思い出すきっかけになれば嬉しく思います。また、ご一緒できる日を楽しみにしています。
このプログラムで目指したこと
ストレスの軽減と脳の休息
チームの集中力とエンゲージメントの向上
安心して発言できる土壌(心理的安全性)の育成
EQ(心の知能指数)を高め、共感とレジリエンスを育むこと
これらすべては、1回で身につくものではありませんが、「自分の心や体に向き合う時間を持つこと」「それをチームと共有すること」が、少しずつ日常を変えていくきっかけになると信じています。






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