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実績/コラム

ビジネスの現場から日常のケアまで。mindflowが綴る瞑想ノート

【集中力がない】の正体は4タイプ!仕事や勉強中にすぐ気が散ってしまう本当の理由「注意散漫編」

  • 2 日前
  • 読了時間: 8分



「集中力がない」のシチュエーションは人それぞれ。


「仕事をサクッと終わらせて、早く定時で帰りたいのに、どうしても集中力が切れちゃう……」

「資格の勉強をしたいのに、机に向かっても全然集中力が持たない……」


働くこと、学ぶこと、何かを続けたいとき。

この「集中力」の壁にぶつかって、

思い通りに進まない自分にガッカリしてしまうことってありませんか?


実は、この記事を書いている私自身も

「あー、今日なんか全然集中できないな……」ってことがよくあります(笑)。

目まぐるしい毎日の中で、いつも忙しく頑張っている方であれば、誰もがもどかしく思っていることかと思います。


日々、スタジオに足を運んでくださっている方々から、いろんな「集中力の悩み」を伺っているうちに、あることに気づきました。


みなさん同じ「集中力がない」「集中できない」という言葉を使っているけれど、よくよく聞いてみると、実はまったく違うシチュエーションで困っているんだな、ということ。そこで、私なりに「集中できない状態」を4つのカテゴリーに整理してみました。




目次





集中できない状態には4つのタイプがある


私が多くの方のお話から整理した「集中できない状態」は、大きく分けて次の4つです。


①【注意散漫】タイプ:仕事の途中でつい別のことに気が散って脱線する(★今日の主役!)

②【着手困難】タイプ:やるべきだと分かっているのに、初速が出ず先延ばしにする

③【持続力低下】タイプ:午後になると急激にスタミナ切れして頭が働かなくなる

④【没入度低下】タイプ:画面をじっと見ているのに脳がフリーズして進まない


「あ、私はいつもこのパターンかも」と心当たりのあるものはありましたか?

どれも切実な悩みですが、今回はこの4つの中から、一番多くの方がお困りの、「①途中で気が散って脱線してしまう(注意散漫タイプ)」にスポットを当てていきます。


※②、③、④のタイプについても、今後の記事で、考察してみようと思っているので、気長にお待ち頂ければと思います。


ではまず、「なんで私はあちこちに気が散っちゃうんだろう?」という疑問を、根性論ではなく、脳と心の仕組みから紐解いていきましょう。




なぜ仕事中や勉強中に気が散るのか?注意散漫の裏にある「脳の仕組み」


仕事や勉強の途中で、つい意識が他のことに向いて脱線してしまうとき。私たちは決まって

「あぁ、なんて自分は意志が弱いんだろう」

「やる気がないのかな……」と、自分を責めてしまいがちです。


ですが、まずは声を大にしてお伝えしたいことがあります。

あなたが脱線してしまうのは、あなたの根性ややる気のせいではありません。

脳があなたを守ろうとする「防衛システム」が働いているからです。



注意散漫の正体は、意志の弱さではなく「不快からの緊急避難」


私たちの脳には、もともと「ストレス(不快)から身を守る」という本能が備わっています。

それに加えて、過去に仕事や勉強で「うまく書けなくて焦った経験」や

「理解できなくて嫌だった記憶」があると、脳はそれをしっかり学習しています。


そのため、目の前の作業にちょっとでも似たような空気を感じると、

脳は「あ、またあの嫌な気持ちになりそう!」と察知して、

あなたをその不快から遠ざけようとするのです。


科学的にも、脳は「わからない」「退屈」といった不快な感情が湧いたとき、

理性を司るブレーキ(前頭前皮質)の働きを一時的に低下させ、

「今すぐこの嫌な気分をリセットすること」を最優先にする仕組みを持っています。


嫌なことから逃げて別のものに意識を向ける行為。

それは、脳が一時的にあなたを不快から遠ざけるための、

いわば「緊急避難」なのです。


避難先としては、「一瞬で、簡単に、小さな快感が手に入るもの」

つまりネットサーフィン、SNS、

そして「なんか甘いものでも食べようかな」というお菓子への誘惑、

ときには「ただボーッと妄想にふける」といったことが選ばれます。



脳の仕組みだから、自分を責めなくて大丈夫


「嫌なことから一時的に避難して別のことをする」というのは、

これまでの経験から脳があなたを守ろうと、正しく防衛システムを作動させている証拠。

だから、自分を責める必要は一切ありません。


大切なのは、無理やり自分を縛るような表面的なルールを作ることではなく、

「今、私の脳は、何が嫌でここから避難しようとしたんだろう?」と、

その本当の理由に優しく気づいてあげること。

原因が分かれば、心はグッと扱いやすくなります。




注意散漫の裏にある10個の脱線トリガー


「今やってる仕事の何が嫌なのか」と言われても、

渦中にいるときは自分ではパッと気づけないことが多いですよね。


そこで、スタジオで皆さんのお話を聞く中で見えてきた、

作業中にふっと意識が飛んでしまう「10個の隠れた理由(脱線トリガー)」を用意しました。


何のヒントもない状態から自分の本音に気づくのは難しいもの。

まずはこのリストを読んで、「あ、私はいつもこれが嫌だったのかもな」と、

そっと自分の心を見つめてみてください。


①【わからないの苦痛】 勉強中や新しい資料を読んでいるとき、一瞬で意味が理解できなくて「難しい!わからない!」と脳がフリーズした瞬間。脳は考えるのを拒絶して、意識を外へ飛ばそうとします。

②【興味がもてない退屈】 「これ、私がやる意味あるのかな……」と思うような、自分にとって全く興味のない、つまらない内容の作業をしているとき。脳が刺激不足になり、「退屈」というストレスを感じています。

③【終わりが見えない絶望】 作業のボリュームが多すぎて、やってもやっても進んでいる気がしないとき。途中で「これ今日中に終わる気がしない……」とゴールの遠さに絶望した瞬間、心がポキッと折れて意識が別の場所へと逃げ出します。

④【苦手意識からの回避】 数字のチェックや細かい書類仕事など、自分の苦手な作業をしているとき。「あー、もうこういうの本当に苦手!」というイライラが限界に達すると、脱線が始まります。

⑤【やらされている義務感】 上司に言われたから、ルールだからと、心の底では「やりたくない」と思っているとき。「〜せねばならぬ」という義務感だけで動いていると、脳は常にその不快を避けるチャンスを狙っています。

⑥【これでいいの?という迷い】 文章や提案を考えている最中に、「この方向性で合ってるのかな?」「これでいいのかな?」と迷いが生じて手が止まった瞬間。その「正解が見えない不安」を避けるために、他の作業に逃げがちです。

⑦【ダメ出しへの恐怖】 「これを出したら上司に怒られるかも」「ダメ出しされたら嫌だな」という、未来への嫌な予感や不安が頭をよぎったとき。脳はその恐怖を和らげるために、ラクな世界へ避難します。

⑧【未完了のモヤモヤ】 今やっている作業の途中で、「あ、あのメール返信したっけ?」「今日の夜何食べよう」と、別のやり残しや気になることが内側からポコッと浮かんできて、意識をそっちに持っていかれるパターンです。

⑨【視覚的ノイズの不快】 ふと目に入ったデスクの上の散らかり(書類の山、出しっぱなしのペンなど)が気になり、「片付けたい」という衝動を、目の前の仕事から一時的に視線を外す口実にしてしまいます。

⑩【身体のSOS】 お腹が空いた、目がチカチカする、肩が凝った、単純に眠い……。そんな身体的な不快を無視して頑張ろうとすると、脳が「もう無理!」とストライキを起こして集中力をゼロにします。



まとめ:まずは自分のクセに気づくことから


「注意散漫になってしまうのは、脳が何かを避けて安心したいから」

この仕組みを知るだけでも、

「私がダメなわけじゃなかったんだ」と少し心が軽くなりませんか?


まずはこの10個のリストの中から、

「私はいつも①かなとか、①と⑤の組み合わせだな」というように、

自分の心のパターンに気づいてみてください。


こうして少し意識することで、日常の中でも「あ、いま①がでてきたぞ」という風に、

気づきやすくなります。そして、できれば、どんな時にどのくらい出没してくるのか、観察してみてください。ただそれだけで、少しずつ変化が生まれてくると思います。

これが、まさにマインドフルネスの練習です。



というわけで、今回は、まず「自分はどんなときに注意がそれやすいのか」に気づき、

そのパターンを観察するところまでをお伝えしました。


次回は、「注意散漫」を克服する実戦編をお届けしようと思います! 気が散りそうになったとき、マインドフルネスを応用して、上手く対応する実践方法や、

今回ご紹介した10個のトリガーそれぞれに合わせた具体的なアイデアも紹介します。

今日からは「うまくいかない自分」を責めるのは辞めて、まずは自分の心の動きに気づくところから始めてみましょう。



参考文献 / References

  • Arnsten, A. F. T. (2009). Stress signalling pathways that impair prefrontal cortex structure and function. Nature Reviews Neuroscience.

  • Sirois, F., & Pychyl, T. (2013). Procrastination and the priority of short-term mood regulation. Social and Personality Psychology Compass.


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